loads and loads....

日本だと3月から4月にかけては別れと出会いが入り交じる季節です。卒業式に入学式、入社式に転勤。桜舞い散る季節で(すみません北海道出身なもんで・・・)、思い出深い季節になるものです。もちろんそんなことはアメリカにはないのですが、日本では異動の多いこの季節に、1人のチームメートがやめることになりました。外から来てまもなく、自分のボスが代わり、チームの方針なども変わり、たぶん思っていたことがやれなくなったという不幸な状況にあったのでしょう。世の中の常識として、「できる」人はこういった場合にさっさと他のポジションを探して出て行くものですが、彼の場合はどうやら逆だったようで、この2年ほど大変だったと思います。それでもようやく別チームに転出先が見つかり、ハッピー・ハッピーという形での転出となりました。
自分のしたいことをやるというのはそう簡単なことではないですよね。何かしら気に食わないところがあり、気に食わないことをやらされるものです。それでも、「できる」人というのは、どんな仕事であっても卒なくこなすだけではなく、あえてそれを「好きな仕事」に変えてしまうような人。相当な工夫とアイディアを要しますが、人から指図される前に、自ら提案する。「すごい」人といのはその提案がまさにすごいから、つまらないタスクを与えられるようなスキがないわけです。そして大きな仕事をしてさっと消えていく。もちろん次の職場でもすごい業績を残す。ものすごい情熱とエネルギーが必要なのでしょうが、きっと「すごい」人というのは、「好きな仕事」に仕向けるために驚異的に心血を注いでいるのでしょう。逆に、仕事がつまらないといって腐っていては、完全なる逆スパイラルに陥ることになります。業績が残せないから次にも進めない。厳しいですね、プロというのは。
さて、転出のメールを出した彼の言葉に、次のような一節がありました。
I have learned loads and loads...
loadsというのはlotsと同じで、「たくさん」という意味。「いっぱい、いっぱい学んだ・・・」。新しい仕事、大いに楽しんでもらいたいものです。