one, two, three, four, ...

口慣らしのためだったのでしょうか、何か事あるごとに英語でone, two, three, four, ...と言っていた覚えがあります。とにかく、英語的な何かを体得するために、機会を見つけて単純な数字の羅列を口に出して言っていたのです。それでどうだったのか、というと、何も得られなかったのでしょうが、英語をものにしたいと思った人なら、誰もがきっとこのような熱情を抱くようです。

勤務校には本当に優秀な学生さんがたくさんいます。中には、一学期間の海外留学を志す人もいます。アメリカだけでなく、今ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏。さらに、ヨーロッパといった具合に、英語を外国語として使用している国にさえもでかけて学問をおさめる人がいます。どうしてもアメリカに行きたい、というから、その理由をたずねてみたら、「私は絶対に英語ネイティブになりたい」と応えたとか… 留学前はこんな切羽詰った気持ちに後押しされるものです。そんな時期に私もone, two, three, four, ...なんて、いっしょうけんめい口にしていたのでしょう。

年齢によるものか、それとも関心がほかに移ったからなのか、今では、英語教育に携わっているものの、英語そのものに浸っていない気がします。実は、英語でメールを書いたり、周りにネイティブの教員がいたりと、英語の生活が身近にあるのですが、やはり日本だからか、英語そのものの環境ではありません。このあたりでやり直しでもしないといけませんね。