IT英語の本質

仕事の内容は今も昔もいっしょだ、という話をよく耳にします。昨日話題にしたので新鮮に思っている人もいるでしょう。私がまだとある外資系IT企業で働いていた先輩の言です。そろそろ20年になろうとしており、しかも、技術的には相当な進化を遂げたITではありますが、プロジェクトを切り盛りしているエンジニアにとって、さほど仕事内容は変わらない。

もちろんエンジニアの種類にも寄るでしょう。私の言っているエンジニアは、プロジェクトの管理、運営を担当する、いわゆるプロジェクトマネージャー系のエンジニアの例です。そのほか、プログラミングにかなり近いところにいる人もいれば、ハードウェアの近くで仕事をしているエンジニアもいます。技術は考え方はある一定のパラダイムシフトを経験するのでしょうが、それぞれの分野にいるエンジニアにとっての仕事形態はさほど変化がないように思えます。

となると、やはりIT英語というのも、ある程度の歴史をさかのぼって考える、または、ある程度の期間に渡って進化をとらえ、それを元に、IT英語の核を見出していく必要があると思えます。これをするにはなかなか手間がかかるのですが、そういったことをしようとしているが、いわば英語の検定試験に相当するTOEICとか英検とかいったものなんでしょう。エンジニアでいえば、TOPECがそれにあたります。

でも恐ろしいかな、これまた昨日の繰り返しになりますが、こういった試験を作ったり、ビジネス英語とかいって体系的にまとめようとしている人に限って、ビジネスの知識に欠けているような人が多いんです(自分を含め)。だから、今現役でやっている、今がまさに旬のエンジニアの人にもっともっとIT英語の構築に参加していただきたいのです。

ところが残念なことに、そういった現役のエンジニアは現職が忙しすぎてこのようなプロジェクトには参加できずにいます。これぞ、悪循環も甚だしいですね。とにかく、日本人は仕事をしすぎ。というか、どの世界でも、エンジニアは仕事をしすぎです。そうせざるを得ない面もあるのですが、もうすこし、リラックスして仕事ができないものだろうか。