ESP

この日記で扱っている「IT英語」ですが、英語教育でいくとESPという分野に位置づけられるようです。ESPとは、English for Specific Purposesのアクロニムで、いろんな分野のジャンルごとに英語の使用を考えようというアプローチです。そう言われると、たしかにうなづくところがあるのですが、今さらながらESPとか言われても「で、どうなんですか?」と聞き返すのがやっとです。書き物をみても、当然と言えば当然のことが半体系的に述べられているだけで、「私のクラスではこうやっています」式の論文なのか、実践報告風のものが多くなっています。

何が言いたいのか。つまりは、今実際にやっている人たちに「どんなもんですか?」と聞くのが一番なんだけど、それをしてるのだろうか、といった批判めいたもの半分、そして、過去実際にやったことがある人が自分なりに体系化している努力を惜しんでいるのではないか、という、もったいない気持ちが半分です。ビジネス系の経験を持っていれば、最近ならほぼ確実に大学で教えられるようになってきましたし、これからはどんどん増えるので、商学部とか経営学部といった学部の教員は大変になるでしょうね。なんでかって、大学の先生はほとんど実務経験がない人ばかりなので、「実際どうなの?」という疑問に素直に答えられない人が大半を占めているからです。もちろん、時代が変われば、違った経験を持った人を採用するようになるので、今後はどんどん変わっていきます。

ふとここまで書いて「ひょっとすると、ESPはすでに過去にネタにしたかも・・・」との疑問が頭をよぎったのですが、まあ、そこはテレビでも再放送があるように、日記にも再々放送があってもよかんべえ、ということにしておきましょう。