英語学習の市場

以前、読売新聞の記事で英語学習についての調査結果がありました。読売が直接調査したのではなかったですが、英語学習に関するものでした。それによると、英語を勉強する目的の一番が「海外旅行のため」だそうです。それ以外には、たしか「映画を字幕なしで観る」とか、「検定試験でスコアをあげる」もあったかな、という、うる覚えさえさせてくれないような結果だったことだけ覚えています。

そこで指摘されていたのは、「ビジネスのため」というのは、全体から比べると意外とすくないようです。だからビジネスで実際に英語を使っている人は、これまた全体のビジネスパーソンの中で占める割合はすくないんでしょうね。しかも、ビジネスで使っている人は、日常的に使っているのですから、これといって勉強する必要はありません。もちろん向上心のある方だったら別でしょうが、ビジネスでも英語ができない人が勉強したいな、とか、ビジネス英語を駆使して将来仕事をしたいな、という希望を適えてあげられるような錯覚を与えてくれる教材がベストなのです。繰り返しますが、実際にビジネスで英語を使っている人は、すでに英語が使えてしまっているので勉強する必要はなし。そういった憧れを抱いていて、その願いを適えてくれるような教材や学習方法が「売れる」のです。

となると、英語ネイティブと会話ができる語学学校、という短絡的な発想になるんです。しかも最近では、コーヒーを飲みながらそのついでに英会話なる方式が人気のようです。恋人感覚を楽しめ、回りの目があるのでちょっとした緊張感も楽しめる。いやはや時代も変わったものです。