アメリカにはない国際化・・・

アイルランド出張から帰ってきてから過労気味です(日記は相当飛ばしました・・・)。本当に今回は働きすぎました。職場では”激忙”状態になってきたらよく、I'm working like a Japaneseと言って冗談ぶっていますが、本当に今回はみな働きすぎ!2週間もダブリンにいて、廃墟や城どころか、Gunessのビール工場すら見るような余裕もありませんでしたよ。まあ食べ斧はそこそこ満喫しましたが・・・。
さて、今回面白いなと感じたのは、ダブリンの国際都市ぶり。アイルランドといえばもともとは田舎国家だったのでしょうが、ダブリンはとてつもない国際都市化しています。移民問題が深刻化するほど海外から人が流入し、特にポーランドなど東欧からの移民が増えているようです。そのためか、まちに出ていると、ふと「英語が聞こえない」という場面にも出くわします。ロシア語っぽいものやら、ドイツ語っぽいものなど、耳慣れないヨーロッパ言語だけが飛び交って、英語が聞こえないわけです。アメリカでもそういう場面もありますが、それは「中国語一色」とか「スペイン語一色」といった偏った状況で、ダブリンのように欧州言語が複数飛び交うようなことはほとんどありませんね。やはりヨーロッパというのは違いますね。
異文化の溶け込み具合もちがうようです。なんだか変な話ですが、例えば、アメリカのタイ料理。アメリカ人好みに砂糖がどーっと入っていてとにかく甘い!これはほとんどどのタイ料理屋に行っても、例外なく「米国好み」に様変わりしています。このためタイ人は注文時に「お国の味でね・・」と指定するようですが、カレーのように作ってしまっているような料理はどうにもなりません。一方、ダブリンのタイ料理はこれがまたおいしい!本場タイとまでは言いませんが、少なくともあの「シュガーカレー」にはなっていません。きちんとした味付けで出てきます。いろんな人がいるだけに、たぶんアメリカのように偏った味で出すわけにはいかないのでしょう。特有のきついスパイスだけを弱めて、あとは現地と同じ味で出しているのではないかと思います。
なんだかこう考えると、アメリカの国際性というは非常にスケールが小さいような気がします。パスタは米国人好みでグニャグニャに柔らかい(アルデンテなんてものは存在しません)。タイ料理もベトナム料理も砂糖がいっぱい。韓国の焼肉も砂糖は多め。食べ物の話だけしていますが、現象はみな同じ。異文化が入ってきても、すべて変化球で処理されてしまう。ダブリンのタイ料理のように直球で受け止めるような懐の深さというのは実はアメリカにはないのかもしれません。
それにしても、アメリカではうまいパスタが食べられん・・・。