伸びるESP

MLBでの日本人選手の活躍が毎日のように報道されています。もちろん、本場アメリカではこれほど報道されていないのは当然のことでしょう。英字新聞で松坂選手の名前をDice-Kとつづっていたのは、「なるほどな」と関心させられました。Daisukeでは、どのように発音していいのか、ネイティブには想像もつかないからです。カタカタでネイティブの人が発音するだろうものを書いてみると、「ディサック」でしょうか。「タケ」という名前をそのままtakeとすると、ご存知のとおり「テイク」(〜をとる)となります。英語は本当に面倒な言葉です。

MLBの英語を知る、というようなタイトルの本を書店で見かけました。MLBをフォローしている人にとってはとても便利な書籍でしょう。そこで、これからは、スポーツ系の英語が台頭する時代だなと思い、日頃日本の大学で教えている者としては、どのような科目があるのかをすこし調べてみました。すると、法政大学では、English for Atheletesと称して、科目が用意されているではありませんか!さすがだな、と思って概要を読むと、なんと「練習で授業に出られない人向けの補習授業」だそうです。なんだ、将来のMLBプレイヤー向けの授業じゃないんだ、と多少がっかりしました。

NFLにしても、技術はあっても英語の壁にぶちあたってしまう現状をどのように克服すればいいのか。課題は山積です。こういった英語の分野をESPと呼ぶのはすでに紹介しました。TOEICとかTOEFLとか、セコイことを言い続けないで、英語教育の世界はもっと広範囲に渡らねばこれからやっていけませんよ。