スポーツ英語

アメリカに住んでいるときから、野茂→イチロー→松井といった顔ぶれによる活躍を目にしてきました。日本に帰ってきた今、つとに感じるのは、日本人選手はきっと相当なハンデを抱えてプレイしなければいけないんだろうな、という残念な思いです。

NFLヨーロッパで大活躍している木村選手という人がいるそうです。本来のポジションはワイドレシーバーで、クオーターバックに次ぐ花形ポジションであることはご存知でしょう。ところが、その木村選手、英語があまり達者でないため、クオーターバックの指示が聞き取れずミスをし、現在は、キックオフリターナーに落ち着いているそうです。まあ、すごいプレイができる可能性を秘めているポジションではありますが、「英語ができないので」という理由でのポジション変えはちょっといただけない。しかも、その木村選手が語学留学中というから、また驚きです。

松坂選手が話題に上りますが、英語運用面がかならず指摘されるのが、これまた残念です。アメフトほど言葉による指令が少ない野球ですので、大したハンデにはならないでしょうが、でも、頂点を極めるには、やはり精神的な面での下支えが必要となります。たかが言葉、されど言葉といったところでしょう。

英語教育の世界では、こういった目的志向の学習分野をESP(English for Specific Purposes)と呼んでいます。もうすでに教えられているかもしれませんが、私は、体育大学こそ、英語学習をさらに強化すべきだと勝手に思っています。もちろん、工学部や情報系の大学は言うまでもありません。