「仕方がない」って表現は本当にない?

それはそれは昔(大学のころでしたか・・・)、「英会話の勉強」に必死になっていたとき、「仕方がない」という表現がないのによく困ったものです。ただ、英語にそのような表現がないというよりは、そのような直接的な言い回しがないということでしょうか。
It can't be helped....
と言って通じないことはありませんが、要はそう表現しないということです。日本語で別れ際に「あとでまた会おうね」とは決し言わないのと同じです。
A: The drawback of this operation is that every time you call the function, it will open the file.(このやり方の弱点は、関数を呼び出すたびにファイルを開くことになることだ)
と言って、「でもしょうがないよね・・・」と言いたいとき、例えば、
B: Well, what else can you do...(しょうがないよね)
「ほかに何ができる?」とつぶやくことで、「仕方ないよね」という意を伝えます。そこで、このdrawbackと関連して覚えておいてほしいのがtradeoff。 「交換」という意味から、「代償」、「妥協点」という意になります。プログラミングでは「何かを犠牲にしても、効率性やパフォーマンスを考えてあえて問題のあるアプローチをとる」ことはよくあります。
That's a tradeoff.(それが代償だね)
という表現で、要は「仕方ないね」ということになります。
That's a tradeoff for assuring that the file is always up to date.(ファイルが常に最新の内容にするには、仕方のないことだよね)