bode

毎日のようにさまざまな言語のデータを見ていると、その言葉は一切理解できないくせに、ミョーなことは知っているというようになります。アラビア語の文字はその位置によって4つの種類があるとか、ポーランド語は名詞の形態が文章の位置やコンテクストによって7種類にも上るとか。データを処理する上では重要だけれど、かといってPolishで会話ができるわけではないので、何の役にも立ちません。一昨日、台湾人と中国語の翻訳についてじっくり話をしていたら、どうやら中国語にもタイポ(誤植)というのがあるそうだ。例えば、file extension(ファイル拡張子)というのは「檔案副檔名」というそうだが、これを「檔案附檔名」とするケースがあるそうだ。真ん中の文字が違うのだが、発音は同じ。ピンインという発音からキー入力する場合は、同じ発音で別の漢字を選んでしまうという。「なんだ、中国語にもこういうミスがあるのか」と感心していたが、考えてみればこれは変換ミスのことなんですね。日本語でも「多言語」が「他言語」になったりとしょっちゅうありますわな。なんだか中国語にどっぷりつかっていたためか、すぐには気が付きませんでした。
さて、話はがらっと変わって、先日面白い表現を目にしました。どうやら他チームの動向が怪しいらしく、予算カットでタスクが激減しそうとのこと。我々もそのリソースに頼っているところもあり、これは「うまい話」ではありません。この「うまい話ではない」という表現。
This does not bode well for us.
bodeというのは「兆しがある」という意味で、「これは我々にとってよい兆しを与えない」ということから、この表現全体で「こりゃ、うまい話ではないねぇー」ということになります。
こんな表現、しょっちゅうするわけではないので、あえて覚えるようなことではありませんが、表現したいときには本当に便利な言い回しですよね。