Point taken!

仕事で今週、来週とアイルランドに来ています。時差ぼけのうえに会議続きできついですが、ものすごい勢いで成果があがっているので充実感たっぷりです。今回はなかなかスリリングな状況があって、ある問題解決型のシステムの「解決方法」にほとんど糸口がみつからないまま行きました。デモをする予定の別のシステムにあまりに時間がかかったためです。こちらの担当開発者には、とにかく別システムに集中して、もう一方のほうは現地で3日で仕上げるぞと恐ろしい号令をかけてきました。
そのシステムというのはとにかくデモではスペイン語のみで動かすということに決めていたので、とりあえずスペイン語で成功すれば・・・という、まあ楽な状況ではありました。ただ、自分はスペイン語をそう深く理解しているわけではなし。しかも日本語だったとしてもいったいどうやってよいのか最後の決め手がないままでした。なかなかこういうのは経験したことないですね。頭の中では毎日、NHKプロフェッショナルの「プログレス」を奏でまくり、気合を入れ続けてきたのですが、出てこないものは出てこない。結構、「脳汁」がたれまくっていました。アイディアが出てこないというのはしょっちゅうですが、デモの期限が5日に迫っているというオマケつきは未体験。脳汁の濃さは格別でした・・・。
ところがおもしろいもので、こっちに来て2日目の夜中の3時、時差ぼけでふっと起きたときに、ふっとあるアイディアが出てくるんですね、これが。神のお導きみたいなもんです。さっそくその日に担当者(メキシコ人です)にスペックを口頭で伝え、終日会議が終わるまでになんとか仕上げるよう檄を飛ばしたら、あっさりと完成!これがまたきれいに動くんだな・・・。なかなかの快感でした。「成せば成る」・・・でも絶対こういうのはやめよう。
さて、会議続き、しゃべりまくりの毎日ですが、議論そのものはほんとうにスムーズで、しかも前向きなものがほとんどなのでやっていて気持ちがいいですね。相手の言うことを「もっともだ」と言うときには、
You made a good point!
といいます。「ポイントをつく」というのが「もっともだ」という意味になるわけです。ただ、往々にして、「言っていることはもっともだけれど・・・」と言いたい事もあります。特に、相手の主張していることを真っ向から否定して、I don't think so!とかI disagreeとか言うのは絶対にさけたほうがいいです。ストレートにけんかしたいときは別ですが、通常はまずは相手の言うことを受けるのが常識です。そういうときにも、
You made a good point, but I would do other way.(それはもっともなことなのですが、私であれば他のやり方にしますがね・・・)
このときも、I wouldn't do that wayよりも、I would do other wayです。とにかく直接否定するというのを避けるのがコツです。なるべく前向きに前向きに表現を選ぶわけです。
さて、pointを使った表現に、
Point taken!
という簡単なのがあります。「ポイントが取られた」ということで、同じく「それはもっともなことですね!」という意味です。相手の主張にさっと同意するときに使えばよいですね。ただ、この表現もあとにbutで続いて、逆の主張をするパターンにも使えます。
日本人はNOというのが不得手だと言われますが、どうなんでしょう。会議で英語をしゃべりはじめたら、ポンポンとストレートにNOと言う人が意外に多いような気がします。英語だからあまりニュアンスを感じないからなのでしょうかね。同席していて「脳汁」がたらたら出ることも結構ありますね・・・。