英語が通じない時・・・1

昨日は早朝から電話会議(Conference call)。車で通勤15分の身分なので、朝8時からといっても十分余裕がある(東京だったら最低でも6時起きでしょうね)・・・にしても眠い。こんなときは「英語が通じない」ときが多い。これまでの経験から言うと、この原因は口の動きにあるのだと思います。
英語と日本語の会話で最も異なるのは音の周波数であることはよく知られていまず。英語のほうが高いわけですね。例えば子音。Testと言うとき、日本語だとそのまま「テスト」と発音するので、TE-SU-TOと最後に母音のオがきます。実はネイティブにとってこのオがあることでよくわからなくなるのです。Testの場合、子音のTで終わらないといけません。人がこれを聞くときに、子音のTで終わることを期待しているわけです。そこにOが入ることで「この人は本当にTestといっているのか??」と判断が混乱し、結局は「通じない」となるのがメカニズムです。当然、眠たいときなど口が回らないことが多いので、日本人の場合、どうしてもオが入ってしまうんでしょうね。
そこで、英語をきちんとわかってもらうコツのひとつは「はっきりとしゃべること」。よく言われることですが、実は「はっきりと」がどういうことか知らない人が多いと思います。はっきりとというのは特に「子音をはっきりと」話すということです。先のTestの場合だと、「テスト(ゥ)」(文字で表記不可能ですが・・・)と、トの部分を十分に「炸裂させ」ます。少なくとも最後は、口の形がオのようにまるくなっていません。テストのスを発音したときの口の形のまま「トゥ」と発音します(文字で説明するのが恐ろしく難しい・・・)。
このようなノリで、「サシスセソ」(あるいは、サスィスセソ)、「タチツテト(あるいはタティトゥテト)と言うと、いわゆるヒスノイズと呼ばれる耳障りな音が出てきます。日本人で英語の発音が上手な人は必ずといってよいほどこのヒスノイズが出てきます。言葉の端はしで「トゥ」とか「チュ」とか聞こえてきます。逆に「日本人英語」を話す人の多くはこのノイズが出ていません。「どうも自分の英語がわかってもらえない・・・」と悩んでいる方は、ぜひこの子音の発音をはっきりとさせる(つまりヒスノイズが出る場合はきちんと出す)ことを試してみてください。通じ方が驚くほど違います。