icing on the cake

一般のアメリカのレストラン(アメリカ企業によるアメリカン人のためのアメリカ料理レストラン)で出てくるデザートは、砂糖より甘いのではと思わせるほどの”劇甘”なのは有名な話。
システムやアプリケーションの要件(requirements)に関する議論の際、「そんな機能は、まああれば便利だけど絶対必要ってわけじゃないよね」というものが必ず出てくる。要はプライオリティが低いもの。そういったものは、
"nice-to-have".
と表現するのはご存知かもしれません。
It's a nice-to-have feature but not must have.
逆に絶対必要なものはmust haveです。さて、この「あれば便利だけど・・・」という場合に、
That's the icing on the cake.
とも言えます。icingというのは、よくドーナッツにかかっている、砂糖を水で薄めてまた固めたものです。氷のような外見でもあるのでicingというのでしょう。その「かけ砂糖」(?)をさらにケーキにかけるというは、さすがに甘すぎるようです。「ただでさえ甘いケーキ。アイシングがあれば確かにおいしいが、まあなくてもよい」ということでこういう表現を使います。
ところが、nice to haveとはニュアンスが異なるようです。
nice to have:そりゃ確かにあればいいんだろうけど、こっちも納期が迫っているし、この期におよんで追加するなんでやだよ。
the icing on the cake:といったって、この機能があればユーザーも「おおっ」って感じになるし、営業さんも積極的にいけるじゃないか!
わかります?nice to haveというのは「あれば便利だけど、いらない」、the icing on the cakeと言う時は「あれば便利だから、ぜひやろう」という意味合いで使われるケースが多いようです。私は開発の立場なので、nice to haveを使うケースが圧倒的に多いですね。まあいずれにしてもほんとうに英語らしい表現。さしずめ日本語だったらどんな食べ物を引き合いに出せばいいのでしょうかね・・・